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ここはTW2シルバーレインPC、キィ・ラズワード(b52006)の日々を綴る日記であり、また背後の愚痴り場である。
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深い深い、眠りの海の底。
おれは、今心の奥にある感情を、どう表すべきか悩んでいる。

前に、言われた事を思い出す。
おれの名前についての事。
名前通りの人間だと、君に言われた時のこと。

君のいなくなったあの日を忘れるはずはない。
君のくれた想いを忘れたくもない。
ただ、形を、ほんの少し変えればいいだけの話なんだ。
心を殻で閉じて、真珠のようにゆっくりと捻れ、
歪ませるように変えていけば……
それがとても難しくて、おれはまた沈む。
息ができない。


――――――――――――――――――――――――――――♪


誰かが歌っている。
か細く弱々しくどこか儚い、聞き慣れた声だ。
手が見えた。白い、細い腕がおれに向かい伸びる。

これは、誰だ?
誰が歌っているんだろう。

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世界は緩やかに反転する。
私は彼女を通してあちらの様子と言うのを確認するのだが、
これが意外と楽しくてこちらのことを放置しすぎていた。

(次会った時には殴られちゃうかなぁ……)

何と言っても、『彼女』は私にとっても稀有な存在だ。
幾重もの輪廻の中、自己を練成してきた私とほとんど同じくらいの力がある。
いや、最早才能と言うべきか。とにかく稀有で、奇妙な存在だ。




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 ここが夢の中ということは分かった。
 一面に広がる水面と、暗く閉ざされた夜の世界。
 ここがおれの居場所なのだと知った。
 水面に映る月はおれに遮られ二つに裂けていた。
 感じるのは冷たさ、寂しさ、孤独。
 ああ、これがおれに相応しい世界なのかと泣いた。

 遠くから聞こえる歌は、子守唄なのだろうか。
 それとも、鎮魂歌なのだろうか。

 漆黒に包まれた世界の狭間、おれは立つ。
 こここそがお前のいるべき場所なのだと誰かが嗤う。
 静謐に包まれた世界の淵に、おれは行く。
 君はそこに居てはいけないと誰かが呼びかける。




――ああ、これはかつて君のいた世界。

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一枚の壁に隔たれた、二つの部屋。
片側――チェス盤のような黒白で構成された部屋。
家具は机と椅子、それ以外には溢れんばかりの本の海。
片側――可愛らしいピンク色の、おもちゃ箱のような部屋。
生活に必要な最低限のもの以外に、大量のぬいぐるみが散らばっている。
そして、二つの部屋を繋ぐのは一枚の鏡。

その鏡の前に、ふたりはいた。

青年――癖の強い銀の髪に、深い碧の瞳の観測者。名をクレヴィー。
少女――ポニーテールにした栗色の髪に、ココアの瞳の論者。名を花月胡華。

彼は、彼女は互いがほとんど同じ存在だと知っていた。
互いの存在が、魂とも言えるものが繋がっていることを知っていた。
この場所で唯一ふたりは直接言葉を交わせることを知っていた。
何より、ふたりはよく似た恋をしていた。

ふたりは言う。私たちは同一体なのだと。
そして語る。あまりにも食い違う互いの主張を噛み合うまで。

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届かない思いを今すぐに捨てることができたら苦しまなくていいのに。
まだおれは夢の中、求めている。


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